山猫の思い出部屋

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ジャンプ漫画でタブーとなってしまった"ある事"とは!!?【考察】

 

こんにちは。やまねこです。

今回は、ジャンプ歴9年のやまねこが気づいてしまった"ある事"について書きたいと思います。

 

まずは、こちら。ご覧ください。

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ご存知、NARUTOの26巻、27巻です。ナルト好きなら誰しもが覚えているだろうこのシーン。ナルトvsサスケの超絶熱いバトルが繰り広げられます。

そもそも、このNARUTOという漫画、ナルトとサスケが同じ第七班に所属しながらも仲間であり、良きライバルという設定で物語が進みます。しかし、サスケは兄イタチへの復讐のためさらなる力を手に入れようと、仲間を捨てて、木の葉の里の敵である大蛇丸のもとへと行くことを決意します。

それを知ったナルト達はチームを編成し、サスケを取り戻すために戦います。しかし、ナルトを待ち受けた最後の敵は、力を手に入れたサスケ自身だったのです。そこで、お互いは死力を尽くして戦い、戦いの末ナルトは破れます。そして、サスケはそのまま抜け忍となり、ナルト達の前から姿をくらまします。

と、ここまでがナルト少年編です。アニメではナルト疾風伝といわれる部分、ナルト青年編でも根幹にあるのは、ナルトがサスケを取り戻すための戦いです。それが、最終巻まで続くことになります。

 

 

この、元々仲間であり、ライバルだった2人が敵対するという構図、シンプルですがものすごく熱い展開です。

まさにこの展開が現在の少年ジャンプにおいて、タブーになっているのではないか、とやまねこは思うのです。

 

そう考察する根拠としては、現在連載中の僕のヒーローアカデミアブラッククローバーがその展開を露骨に避けているということです。

主人公デクと爆豪勝己(以下、かっちゃん)は幼少の頃からの知り合いであり、かっちゃんは無個性のデクを相手にしませんでした。しかし、オールマイトから個性を受け継ぎ、急激に強くなったデク。それをかっちゃんは一切認めようとはせず、強い敵対心を持って接します。

ここまでで、既に2人はライバル関係となっています。かっちゃんは、明らかに他のキャラとの扱いが変わっていて、物語のキーパーソンとなっています。

この漫画の大枠は、ヒーロー対ヴィランです。基本はその戦いですが、物語が大きく動く出来事が起きます。かっちゃんが、ヴィラン連合に攫われて、その性格を買われヴィランに勧誘されるのです。攫われる時のシーンがこちら。

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明らかに、かっちゃんの闇落ちを匂わせる場面です。デクの目の前で連れ去られるという、サスケに手の届かないナルトと似ている部分があります。

その後の展開を見ていくと、結局かっちゃんはヴィランにはならず、ヒーロー側につくことになります。おそらく、上のシーンは読者に対するミスリードだったのでしょう。

ここが分岐点となります。

かっちゃんがヴィランとなり、ラスボスとしてデクの前に立ちはだかるという展開はなくなったのです。明らかにこの展開を匂わせておきながら。

その後は、仲間内のライバルとしてのバトルシーンが見られますが、逆に絆を深めるイベントとしての印象が強いです。

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1話から明らかにライバル同士として登場するアスタとユノ。1話を思い出す限りは2人は幼馴染ですが、ユノは明らかにアスタの敵になるかのような雰囲気での登場をします。しかし、これはミスリードで、1話の最後では、「アスタを信じていた。アスタが魔導書をもらえないわけがないからな。」的なことを言い出して、良いライバル設定へとチェンジされます。

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これは、ナルトやヒロアカのような仲の悪いライバル設定とは逆の認め合ってるライバル設定ですね。

余談ですが、ジャンプなどの漫画雑誌連載においての1話とは大変重要だと思うんですよ。1話でのインパクト、新しさ、面白さが長期連載に繋がるかにおいて、50%以上の割合を占めていると自分は考えています。このことについてはまた今度記事を書こうかな。

ということで、ブラクロの1話で示す新しさ、が "認め合うライバル" という設定だったのです。この設定によって、要所ではダブル主人公かのようなストーリーを展開することが出来ているのです。

 

さらに話は進んで、エルフ族との魔法戦争が巻き起こります。そこで、人間の魔導士たちのエルフ転化が起こります。エルフの魂が人間の肉体に宿り、人間の魔法をベースに強化された魔法を使うエルフたちが敵となり、人間の前に立ちはだかる、という展開。

その中でユノもエルフののっとり対象となってしまいます。ユノは作中で既に最強格のキャラとなっているので、そのユノが強化され敵となる、という割とテンプレではありますが激アツの展開。

が、しかし、ユノはこれすらも自力で乗り越えて、エルフの力を逆に取り込むというチートを見せます。

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ここでも斬新さを求めたのでしょうか。まだ全編は分かりませんが、ナルトとは異なる展開へと進んでいきました。

 

 

  • まとめ

こうしてみると、最近ありがちなライバル関係。落ちこぼれとエリートの構図。そして、どちらも初めは、大きく見て仲間サイドにいるという設定。

落ちこぼれのナルト、無個性のデク、魔力がないアスタ。こちらは主人公サイド。

エリートのうちは一族のサスケ、強い個性を持つかっちゃん、四つ葉の魔導書を持つユノ。

大分似てますよね。しかし、2人の関係のストーリーは三者三様となっています。

どれを好むかは人それぞれだと思いますが、ナルトvsサスケほど熱いバトルはないと考えています。

NARUTOという作品はメジャーになり過ぎた、それ故、後続作品のヒロアカ、ブラクロが同じ展開を避けざるを得なかったのではないのか。というのが、自分の結論です。

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  • おまけ

考え過ぎかもしれませんけどね。

漫画の歴史も相当なものですから、無数の漫画が現代にあるわけなんで、その漫画に対してパクリだの盗作だのと言う人たちはナンセンスである、というのが自論です。同じ展開でも面白ければいい。

なので、ライバルのガチンコ対決が見たかったというのもちょっとは思うわけです。

だけど、どんな展開のストーリーでも面白くしてくれれば満足です。

 

 

最近、あいみょんマリーゴールドメダロットのBGMの盗作疑惑がでてますよね。音楽って無数にあるじゃないですか。数フレーズ被るって、それだけの音楽があれば絶対的にありえるのでは?とか、考えたりします。愛だの恋だの歌ってるのはパクリと言われないのに、メロディにだけやけに厳しくないですか?笑

 

おわり